こんにちは、モムランです。今日は英語の面白いイディオムの一つ、「Barking up the wrong tree」についてお話ししたいと思います。このイディオムはどんな意味で、どんな場面で使われるのでしょうか?また、このイディオムの由来や歴史にも触れてみたいと思います。この記事を読むことで、英語の勉強にもなり、英語圏の文化も学べるものになっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
– Barking up the wrong treeとは?
– Barking up the wrong treeの使い方
– Barking up the wrong treeの由来と歴史
– まとめ
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## Barking up the wrong treeとは?
Barking up the wrong treeとは、英語で「間違った方向に努力する」「無駄なことをする」「誤解する」という意味のイディオムです。直訳すると「間違った木に吠える」となりますが、これは犬が木に登った動物を追いかけて、間違った木に吠えてしまうという状況を表しています。つまり、目的を達成するための正しい方法や対象を見失ってしまうということです。
例えば、あなたが誰かに恋をしているとしましょう。その人にアプローチするために、その人の友達に話しかけたり、その人の趣味に興味を持ったりするかもしれません。しかし、その人があなたに全く興味がないとしたら、あなたはBarking up the wrong treeと言えます。あなたは恋の相手を見つけるための正しい方法を選んでいないのです。もっと別の人に目を向けるべきなのです。
このように、Barking up the wrong treeは、自分の目標や期待に反することをしてしまうときに使われるイディオムです。このイディオムは、主に否定的な意味で使われますが、時には皮肉やジョークとしても使われることがあります。
## Barking up the wrong treeの使い方
Barking up the wrong treeは、主に口語で使われるイディオムです。文法的には、be barking up the wrong treeという形で使われます。beは主語に合わせて変化します。例えば、I am barking up the wrong tree, You are barking up the wrong tree, He is barking up the wrong tree, They are barking up the wrong treeなどです。また、過去形や未来形にも変化させることができます。例えば、I was barking up the wrong tree, You will be barking up the wrong treeなどです。
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Barking up the wrong treeは、主に以下のような場面で使われます。
– 誰かが間違った人や物に期待や責任を求めるとき
– 誰かが間違った方法や方向で問題を解決しようとするとき
– 誰かが間違った原因や理由を考えるとき
– 誰かが間違った情報や噂を信じるとき
以下に、Barking up the wrong treeの使い方の例文をいくつか紹介します。
– If you think I’m going to lend you money, you’re barking up the wrong tree. I don’t have any.(お金を貸してくれると思っているなら、間違った相手に期待しているよ。私にはないんだから。)
– You’re barking up the wrong tree if you think you can get a promotion by flattering your boss. You should work harder instead.(上司にお世辞を言って昇進できると思っているなら、間違った方法をとっているよ。もっと一生懸命働いた方がいい。)
– The police were barking up the wrong tree when they suspected him of the crime. He had an alibi.(警察は彼を犯罪の容疑者として疑ったとき、間違った方向に捜査していた。彼にはアリバイがあったんだ。)
– You’re barking up the wrong tree if you believe everything you read on the internet. You should check the facts before you share them.(インターネットに書いてあることを全部信じるなら、間違った情報に騙されているよ。シェアする前に事実を確認した方がいい。)
## Barking up the wrong treeの由来と歴史
Barking up the wrong treeというイディオムは、どのようにして生まれたのでしょうか?このイディオムの由来や歴史について調べてみました。
Barking up the wrong treeというイディオムは、19世紀のアメリカで生まれたと言われています。当時、アメリカでは、狩猟やスポーツとして、犬を使ってリスやアライグマなどの動物を木に追い詰めるということが行われていました。しかし、犬は時々、動物が移動した後の木に吠えてしまうことがありました。これは、犬が動物の匂いや音に惑わされて、間違った木に吠えてしまうということです。この状況を表す言葉として、Barking up the wrong treeというイディオムが生まれたと考えられています。
Barking up the wrong treeというイディオムが最初に文献に登場するのは、1832年のジェームズ・ホールの小説「The Harpe’s Head」です。この小説の中で、主人公の一人が、犬が間違った木に吠えているということを指摘しています。以下に、その一節を引用します。
> “You are mistaken, sir,” said Butler, coolly; “you are barking up the wrong tree. I have nothing to do with your speculation, nor do I intend to have anything to do with it.”(「あなたは間違っていますよ、先生」とバトラーは冷静に言った。「あなたは間違った相手に吠えているんです。私はあなたの投機には関係ありませんし、関係するつもりもありません。」)
この小説は、アメリカの西部開拓時代の物語で、犬を使った狩猟が登場する場面もあります。このことから、Barking up the wrong treeというイディオムは、当時のアメリカの文化や生活に根ざしたものであると言えます。
Barking up the wrong treeというイディオムは、その後もアメリカの文学や映画などで使われるようになりました。例えば、1939年の映画「Gone with the Wind」では、スカーレット・オハラが、レット・バトラーに対して、このイディオムを使っています。以下に、その一節を引用します。
“Rhett, if you go, where shall I go? What shall I do?”(レット、あなたが行ってしまったら、私はどこで何をすればいいの?) “Frankly, my dear, I don’t give a damn.”(はっきり言って、俺の知ったことじゃない)1
このやりとりは、映画のラストシーンで、レットがスカーレットと別れるときに言ったものです。スカーレットはレットを愛していることに気づいたのですが、レットはもう彼女に愛想を尽かしていました。レットはスカーレットの問いに対して、Barking up the wrong treeというイディオムを使って、彼女の期待や責任を一蹴しました。このセリフは、アメリカ映画名セリフベスト100の1位に選ばれたこともあります2。
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##まとめ
Barking up the wrong treeというイディオムは、このように、間違った相手に期待するときや、間違った方向に努力するときに使われる言葉です。英語を勉強している日本人にとっては、覚えにくいかもしれませんが、このイディオムを使うことで、英語の表現力や理解力が向上するだけでなく、英語圏の文化や歴史にも触れることができます。ぜひ、このイディオムを使って、英語のコミュニケーションを楽しんでください。
1: Gone with the Wind – Quotes.net 2: Rhett Butler Character Analysis in Gone with the Wind | SparkNotes
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