“Don’t put the cart before the horse”: なぜ馬よりも前に荷車を置くなって言うの?

ことわざ

こんにちは、モムランです。今回は、英語のことわざ「Don’t put the cart before the horse」について書いてみたいと思います。このことわざは、日本語で言うと「馬の前に車をつけるな」という意味ですが、どういうときに使われるのでしょうか?また、このことわざの由来や、英語圏の文化との関係は何なのでしょうか?この記事では、そんな疑問に答えていきます。読者の皆さんが、英語の勉強にも楽しみにもなるような内容になっていると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

    • Don’t put the cart before the horseとはどういう意味か
    • Don’t put the cart before the horseの使い方と例文
    • Don’t put the cart before the horseの由来と文化的背景
    • Don’t put the cart before the horseの類似表現とその違い
    • まとめ



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Don’t put the cart before the horseとはどういう意味か

Don’t put the cart before the horseとは、物事の順序を間違えないで、正しい手順で進めるようにという忠告や注意を表すことわざです。馬の前に車をつけると、馬が車を引っ張ることができませんし、車も動きません。つまり、非効率的で無駄なことになります。このことわざは、そういう状況を例えています。例えば、試験の勉強をせずに合格することを期待する、やり方を学ばずに結果を求める、などの場合に使われます。

Don’t put the cart before the horseの使い方と例文

Don’t put the cart before the horseは、主に否定文として使われます。相手に対して、物事の順序を間違えていると指摘するときや、自分自身に対して、物事の順序を守るように言い聞かせるときに使います。以下に、実際の会話での例文をいくつか紹介します。

  • A: I want to be a famous writer someday. B: That’s great, but don’t put the cart before the horse. You need to practice writing every day and get feedback from others first. A: 私はいつか有名な作家になりたいです。 B: それは素晴らしいですが、馬の前に車をつけないでください。まずは毎日書く練習をして、他の人からフィードバックをもらう必要があります。
  • A: I’m going to apply for a scholarship to study abroad. B: That sounds exciting, but don’t put the cart before the horse. You need to improve your English skills and prepare for the interview first. A: 私は留学のための奨学金に応募しようと思っています。 B: それはワクワクしますね、でも馬の前に車をつけないでください。まずは英語力を上げて、面接の準備をする必要があります。
  • A: I’m going to buy a new car with my bonus. B: Don’t put the cart before the horse. You need to pay off your debts and save some money first. A: 私はボーナスで新しい車を買おうと思っています。 B: 馬の前に車をつけないでください。まずは借金を返して、お金を貯める必要があります。



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Don’t put the cart before the horseの由来と文化的背景

Don’t put the cart before the horseということわざは、古くからあるもので、英語圏では一般的に知られています。しかし、このことわざの正確な由来は不明です。一説によると、このことわざは、古代ギリシャの哲学者プラトンが書いた『国家』という対話篇に由来すると言われています。プラトンは、理想的な国家の構想を語る中で、次のように述べています。

人間の魂は、理性と欲望と勇気の三つの部分から成り立っている。理性は馬車の御者であり、欲望と勇気は二頭の馬である。御者は馬を制御して目的地に向かわなければならないが、欲望の馬は野生で不従順であり、勇気の馬は気高く従順である。御者は、欲望の馬を抑えて、勇気の馬と協力して、正しい道を進まなければならない。もし御者が欲望の馬に支配されてしまったら、馬車は逆方向に走ってしまうだろう。これは、馬の前に車をつけるようなものである。

この比喩は、人間の魂の調和と秩序を表していますが、同時に、物事の順序を守ることの重要性も示しています。プラトンのこの対話篇は、中世ヨーロッパで広く読まれ、影響を与えました。そのため、Don’t put the cart before the horseということわざも、この時代に生まれた可能性があります。

また、このことわざは、英語圏の文化とも深く関係しています。英語圏の人々は、物事を計画的に進めることや、目標に向かって努力することを重視します。そのため、物事の順序を間違えたり、手抜きをしたりすることは、非難されることが多いです。Don’t put the cart before the horseということわざは、そういう文化的な価値観を反映していると言えるでしょう。

Don’t put the cart before the horseの類似表現とその違い

Don’t put the cart before the horseということわざには、類似した意味を持つ表現がいくつかあります。ここでは、その中から代表的なものを紹介します。

  • Don’t count your chickens before they hatch これは、日本語で言うと「孵化(ふか)する前にひよこを数えるな」という意味です。まだ確実ではないことに対して、早合点したり、期待しすぎたりすることを戒める表現です。例えば、試験に合格したと思ってパーティーを計画する、宝くじに当たったと思って高級品を買う、などの場合に使われます。Don’t put the cart before the horseとの違いは、こちらは未来のことに対して使われることが多いという点です。
  • Don’t run before you can walk これは、日本語で言うと「歩く前に走るな」という意味です。自分の能力や状況に見合わないことをしようとしたり、早く結果を出そうと焦ったりすることを戒める表現です。例えば、初心者が上級者のレベルに挑戦する、基礎をおろそかにして応用に飛びつく、などの場合に使われます。Don’t put the cart before the horseとの違いは、こちらは自分の能力や状況に対して使われることが多いという点です。
    • Don’t bite off more than you can chew これは、日本語で言うと「口に合わないものをかみ切るな」という意味です。自分の能力や時間や資源を超えるようなことに挑戦したり、責任を負ったりすることを戒める表現です。例えば、多くの仕事やプロジェクトを引き受ける、難しい目標を立てる、などの場合に使われます。Don’t put the cart before the horseとの違いは、こちらは自分の限界に対して使われることが多いという点です。



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    まとめ

    今回は、英語のことわざ「Don’t put the cart before the horse」について、その意味や使い方、由来や文化的背景、類似表現との違いなどを紹介しました。このことわざは、物事の順序を守ることの重要性を教えてくれるものです。英語圏の人々は、計画的に物事を進めることや、目標に向かって努力することを重視する文化を持っています。そのため、このことわざは、英語圏の文化を理解するのにも役立つと思います。皆さんも、英語の勉強にも楽しみにもなるような、このことわざを覚えてみてください。モムランでした。


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